絶版

FLYING LEGEND DC-3 x 徳永克彦 x 世界一周

by 河出書房新社

¥4,730 (税込)

商品解説

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『情熱大陸』(毎日放送系・2018.7.15 全国放送)も追った、世界トップクラスの航空写真家、徳永克彦。
全世界待望の、”Katsu” 全撮影&解説の最新写真集。
2017年3月9日、航空史上もっとも重要かつ大成功した傑作旅客機DC-3がジュネーブ国際空港を離陸した。
その日はちょうど彼女の77回目の誕生日。
夢とロマンを乗せた世界一周冒険飛行の始まりだ。
「Katsuは、このミッションを実現するために実に多くの扉を開けてくれた。
各国政府や空軍との交渉・調整はもちろんのこと、幾多の局面で、彼の個人的な信頼関係と経験が無ければ、この冒険飛行は実現しなかっただろう……」と、全航程でその操縦桿を握ったAgullo機長は語る。
同年9月12日、同機は熊本-神戸-福島の被災地訪問を含め、無類の感動とドラマに満たされて、無事スタート地点に帰着した。
「世界最高齢旅客機の同一機長による世界一周飛行」(ギネス申請中)という、前人未到の偉業を達成!
その瞬間、世界の航空史にまた新たな”伝説”が刻まれた。
貴重なハイライトシーンはもちろん、各地の絶景をバックに飛ぶ往年の名機DC-3の勇姿は、航空ファンならずとも必見!
”Katsu”が半年間におよぶ冒険飛行に密着し、その「至極の時間」を切り撮った完全保存版写真集。

Chapter 1: 「冒険の始まり」~ユーラシア大陸を東に
Chapter 2: 「大空を見上げよう」~日本訪問
Chapter 3: 「聖地巡礼」~ここで名機の歴史は始まった
Chapter 4: 「ホームカミング」~大西洋横断からヨーロッパへ

A4ヨコ変型版/ソフトカバー(227mm×297mm)
オールカラー136頁
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■写真解説より一部抜粋
Dubai, UNITED ARAB EMIRATES
世界で唯一の七つ星ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」をバックに、ドバイのコーストラインを飛行するDC-3。
近年キナ臭い状況の続く中東では、空撮の許可を得ることが難しくなってきている。
このドバイでも先乗りして交渉に臨んだものの、ギリギリまで目処のつかない綱渡り状態が続いた。
航空に関心の高い皇太子への直訴が唯一の希望だったものの、なかなか携帯電話に出てくれない。
一日中虚しい呼び出し音だけを聞いているのは、なんとも胃の痛い経験であった。

Penang, MALAYSIA
マラッカ海峡のマレーシア・ペナン島上空を飛行するDC-3。
ドバイを出発後、パキスタンのカラチ、インドのナグプール、バングラデシュのチッタゴンと、最もインフラの整備されていない南アジア横断を決行した。
ナグプールまでは順調に飛行を続けたものの、案の定チッタゴンに準備していた航空ガソリンが突然消滅するというハプニングが起きた。
今回のワールドツアーのチャレンジの一つは、燃料の確保。
レシプロエンジンのDC-3が必要とする航空ガソリンは、現在では準備されている空港が限られている。
そのため必要な場所にはあらかじめ輸送しておいたのだが、それが無くなってしまったのである。
そのため急遽目的地を航空ガソリンの常備されているタイのチェンマイに変更。
2.000キロという想定外の長距離移動を強いられることになったDC-3だったが、日中の気温が40度を超えるナグプールでは燃料を満載した最大離陸重量で離陸することは難しい。
気温のまだ上がらない早朝、空港がオープンすると同時にチェンマイを目指すことになった。

San Francisco, California
当たり前のことなのだがアメリカでは誰もが英語を話すし、ビンテージ旅客機が飛行することにも違和感を感じていない。
中東・アジアで、現地の組織や人間と交渉しながらDC-3を飛行させていたのとは大違い。
そういった意味では、冒険の一部は、帯広を離れた時点で終了したのかもしれない。
バーレーンでは軍が介入して、パッセンジャーフライトが突然キャンセル。
パキスタン空軍アクロバットチームとの空撮は、同国領内で編隊飛行した機体はすべて軍用機扱いとなり、インド国境をこえた時点で軍事攻撃と見なされるという信じられない理由で諦めるしかなかった。
シンガポールにいたっては、同国内での撮影はすべて防諜上の理由から却下された。

Liberty Island, New York
ニューヨークでは、もちろん自由の女神の撮影でリバティー島上空へ。
911以来、飛ぶことに関しても色々と制約が多くなったアメリカ。
そうは言ってもこの大都市でハドソン川上空を簡単に飛行できるのだから、やはりその余裕には敬服せざる得ない。
川の上空は右側通行。
最高速度は360km。
そして遊覧飛行のヘリコプターに注意することだけが課せられた条件であった。

Sion, SWITZERLAND
大冒険は終了したものの、私のやり残したことが一つあった。
それがフランス空軍のラファール戦闘機によるフレンドリー・インターセプト。
当初ドーバー海峡横断時に計画していたのだが、天候上の都合でDC-3が早めに移動してしまい実現させることができなかった。
エアショー終了後にジュネーブに戻るDC-3をラファールと追い、最後に帳尻を合わせたのであった。
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<世界一周飛行概要>
旅程:2017年3月9日~9月12日 / 総飛行時間:259時間
飛行距離:45,374Km / 離発着回数:147回
搭乗者数:1,022名 / 訪問国:27カ国(62都市)

<徳永克彦プロフィール>
1957年東京生まれ。1978年の米空軍T-33A同乗以来、各国軍用機の空対空撮影を中心に積極的な取材活動を続けている。
海外の有力航空機メーカー、空・海軍等の公式写真撮影でも実績を積み、近著「蒼空の視覚3」(廣済堂出版・2017年刊)の他、海外での著作物も多数。
取材実績45カ国、空対空撮影に要したこれまでの搭乗飛行時間は2,000時間を超える。

製品仕様

  • 商品コード: KWD25614
  • JANコード: 9784309256146
  • 発売日: 2018/12/27
  • カテゴリー: 航空機
  • 商品タイプ: 航空機の本
  • メーカー: 河出書房新社
  • パッケージサイズ: 29.9 x 23.4 x 1.8 cm / 920g
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