商品解説
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日本軍の戦闘車両のイメージは、小さく軽く弱いものばかりが少しずつ揃えてあったというのが一般的だと思う。
戦車先進国のドイツやイギリス、巨大生産国のソ連やアメリカには到底比肩すべくもなかったと。
それはだいたい当たっていて、とくに戦争の後半では目を覆うような大差になった。
ところが太平洋戦争の開戦時には世界第3位の戦車保有国だったのだという。
たしかに九四式と九七式の軽装甲車、九五式軽戦車、九八式と九七式の中戦車の生産数を合計すれば約6,300両となる。
そして装軌あるいは装甲された戦闘車両の種類で見ると、試作や量産を含めると(派生型の数え方にもよるが)150車種近くにもなる。
日本軍の機械化への取り組みはあんがい早く、満州事変の勃発やそれに続いて兵力が拡大されるまでは、
限られた工業基盤や予算のなかで熱心に研究が進められていたのだ。
本書は各車両が全体のどのポジションにあるのかが分かるように車種別をやめ、
主要マイナーを等価に扱って年代順に整理した。また代表的車両の迷彩塗装の変遷とそのイメージをつかむために、
カラー図版を1/35スケールで掲載してみた。日本軍戦闘車両の“流れ”が見えてくるとよいのだが。
日本陸海軍の戦闘車両をあまねく俯瞰する。
・再び甦った九八式中戦車、東京・練馬に現る。
・インドネシアに現存する程度極上の九七式中戦車。
・終戦間もない試製四式重迫撃砲(ハト)のカラー画像。
・彩色絵はがきに描写された日本軍車両。
・ファインモールド特製の1/35迷彩塗装カラー四面図。
・140種におよぶ装軌および装甲車両の総カタログ。
千差万別、複雑多岐
(大日本絵画 ウェブサイトより)