商品解説
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【巻頭特集】
戦空を翔けた光芒の星「艦上爆撃機 彗星」
日本海軍は昭和13年(1938年)、当時試験中だった十一試艦上爆撃機(愛知D3A:後の九九式艦上爆撃機)の後継機の開発を決定、航空廠(後の空技廠)が十三試艦爆D4Yの開発を開始した。
航空廠は新型の艦爆にドイツ製のDB601液冷エンジンのライセンス生産品「熱田」を採用して空気抵抗の低減を狙い、各部の動作を電気式とするなど、野心的な技術を多用していた。
昭和15年に完成した十三試艦爆の試作機は、零戦より高速の552km/hを発揮、また航続距離も最大約3,900kmという優れた性能を示し、まず偵察機バージョンの二式艦上偵察機が昭和17年中盤から実戦配備され、昭和18年後半から本命の艦上爆撃機 彗星が前線に配備されるようになった。
彗星は大戦後半、母艦航空隊と基地航空隊の爆撃機隊の主力として戦い、10月のレイテ沖海戦以降は特攻も含めて少なくない数の敵艦船を撃沈、さらに夜間迎撃や夜間襲撃にも従事し、相応の戦果を挙げている。
本特集では海軍航空隊大戦後半の主力機の一つとして奮闘した彗星を、開発経緯、メカニズム、戦歴、人物、運用など多角的に解説していこう。
【第二特集】
大西洋を奔った剛毅不抜の重騎士「アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦」
1934年、再軍備を決意したドイツは、列強の条約型重巡に対抗できる新型の巡洋艦を計画。
フランス海軍の重巡洋艦「アルジェリー」に対抗できる砲力と防御力、ダンケルク級戦艦から逃げられる速力、大西洋での通商破壊が可能な航続力を持った大型巡洋艦の建造を決定した。
こうして生まれたのが20.3cm連装砲4基8門、53.3cm三連装魚雷発射管4基を持ち、装甲を広範囲に備え、最大速力32.5ノット、航続距離6,800浬を発揮するアドミラル・ヒッパー級重巡洋艦で、基準排水量は14,000トンを超えていたが、対外的には10,000トンと発表していた。
1番艦の「アドミラル・ヒッパー」は1939年4月、2番艦「ブリュッヒャー」は39年9月、3番艦「プリンツ・オイゲン」は40年8月に竣工。
「ブリュッヒャー」は開戦序盤で戦没したが、「ヒッパー」と「オイゲン」は対水上艦戦闘、通商破壊、艦砲射撃などに活躍、大戦末期まで戦い抜いている。
「ヒッパー」は敵駆逐艦「グロウワーム」との衝突、「オイゲン」はデンマーク海峡海戦やツェルベルス作戦での奮闘などエピソードも多い。
実際には、ヒッパー級は排水量の割には主砲も8門に留まり、装甲範囲は広いが薄く、航続距離も物足りないという欠点も多い艦であった。
しかし戦艦に準ずる威容とその多彩な戦歴で、現代でも高い人気を誇っている。
本特集ではドイツ海軍唯一の重巡として激戦を繰り広げたヒッパー級について、詳しく解説していこう。
CONTENTS
[巻頭特集]
戦空を翔けた光芒の星 艦上爆撃機 彗星
彗星 名シーンセレクション
・プリンストン撃沈
・オマニー・ベイ撃沈
・本土防空戦
これが彗星艦爆だ!
靖國神社遊就館の彗星一一型
彗星の塗装とマーキング
艦上爆撃機「彗星」のメカニズム
日本海軍の艦爆開発計画
彗星艦爆の開発経緯
「彗星」と二式艦偵の各型式
彗星の運用と部隊編制
星を継ぐもの 艦上爆撃機「彗星」の戦歴
彗星艦爆の戦術・戦法
艦上爆撃機「彗星」関連人物列伝
まけた側の良兵器集
彗星のパイロットになってみよう!
艦上爆撃機 彗星 ランダムアクセス
[第二特集]
大西洋を奔った剛毅不抜の重騎士 アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦
ヒッパー級実戦塗装図集
CG解説 アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦のメカニズム
戦間期から第二次大戦期 ドイツ海軍の巡洋艦整備
アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦 建造の経緯
破られぬ盾 アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦の戦闘記録
アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦 運用と艦隊編制
アドミラル・ヒッパー級 各艦の艦歴
ヒッパー級vs.他国の重巡洋艦との比較
[連載・特別企画]
世界の軍用銃 in WWⅡ
萌えよ!戦車学校 WWⅡ名戦車入門
ワンフェス2022冬レポート
ミリタリー人物列伝
第二次大戦全戦史
巻きシッポ帝国 マナシロ大尉の軍隊基礎講座
マンガ世界の艦船戦史
WWⅠ兵器名鑑
Benvenuti!知られざるイタリア将兵録
奮闘の航跡 この一艦
陸海軍航空隊 蒼天録
海外から見た日本艦
オルタナティブ・ワールド
帝國軍人MMK
特殊作戦行動
イスラム教徒の枢軸軍
歴史的兵器小解説
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俺が考えた彗星&ヒッパー級
サイズ:AB判
ページ数:164