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玉砕の鉄獅子 サイパンからの帰還

by カマド

¥2,094 (税込)

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商品解説

日本の歴史の本です。


旧日本陸軍の九七式中戦車(チハ車)は日本国内で実車を目にすることが出来るのは東京九段の靖国神社遊就館と静岡県富士宮市の若獅子神社(旧少年戦車兵学校跡)に置かれている2輌だけです。このふたつの戦車は共にサイパン島に派兵された戦車第九連隊の所属車輌であり、それが南方の戦地から帰還してくるまでには並々ならぬ努力があったのですが、その中でも中心となってご尽力されたのが当時戦車第九連隊に所属していた下田四郎氏です。

本書は二部構成を執って第一章ではサイパン島での戦闘、第二章では九七式中戦車の発見と返還作業とに叙述を絞ってより戦場と現場の実相に即した証言記録となっています。巻末には付録として「サイパン島に於ける日本戦車部隊の全貌」がまとめられ、戦史にそれほど明るくない向きにも簡潔にそして精確に、本書の内容を理解する手助けとなってくれるでしょう。近年サイパン島に於ける戦闘の研究も深まり、現在ではこの2輌の九七式中戦車が当時の部隊の何号車であったか、その特定まで成されているのです。

現在、我々が目にすることの出来る二輌の戦車がどのような過程を経ているのか、どんな来歴を持っているのか、そこに携わっていたのはどのような人々だったのか、本書はそれを明らかにする生(なま)の証言であると同時に遙か南冥の地から還ってきた生(せい)の記録でもある一冊です。

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