商品解説
モデリング用/モデリング補助ツール 等
モーターツールの価格はどのように決まっているのでしょうか?
それは、ベアリングの精度とモーターの性能で価格の大部分が決定されます。
ベアリングの精度を上げると軸精度が高まり、モーターの性能を上げるとトルクが高まり、かつ高回転まで使用可能になります。
価格を上げれば良いものが出来て当然なのですが、何万円もするものは模型製作にはオーバースペックです。
そこで、ベアリングの精度とモーターの力が模型製作に求められる性能を有し、価格をできるだけ抑えた、性能とコストの最適解を求めたモーターツール魁マイクログラインダー SG-30 を紹介します。
コントローラー本体は89W×135D×67H 880グラムのコンパクト設計ですが、ハンドピースは回転数 0~20,000RPM(無段変速) トルク 2.3N・cmの本格的な性能を有します。
魁マイクログラインダーの軸精度はどのようなものでしょうか?
静芯V2でもおなじみの軸精度の検証をしてみましょう。
動画でもおわかり頂けたように、ブランクバー先端のプラ版の微細な揺れがあるものの、ほとんど揺れることはありません。高回転域ではほぼ安定しています。
この価格帯のベアリングの性能を考えると、かなり高い軸精度を誇ります。
次に低回転でのトルクはどれ位あるでしょうか?
プラスチックやレジンと相性が良いジルコニアロータリーバーで検証してみましょう。
ダイヤルの目盛りは1/4位3000~5000回転くらいでしょうか。
レジンが削られるのは当たり前ですが、一昔前のガレージキットに使用されていたホワイトメタルでも回転が止まることなく削られています。
最後に模型製作ではハードルを上げ過ぎですが、アルミブロックを削ってみましたが、 回転は止まることなく削られています。
(※アルミブロックを手持ちで削るのは危険ですのでおやめ下さい。)
魁マイクログラインダーの優れているところは、軸精度、トルクの性能だけではありません。
最大の売りはハンドピースの軽さです。
模型製作は長時間の作業に及ぶことが多いので、作業負担の軽減を考えると、ハンドピースの重量は機種を選ぶ際の重要な要素となります。
魁マイクログラインダーのハンドピースはこの性能にもかかわらず、重量が160グラムしかありません。
静芯V2が210グラム、軽量と言われるクリエイトIIIが148グラムですが、価格差が2倍以上ありますので魁マイクログラインダーのパフォーマンスの高さがおわかり頂けることと思います。
コレットチャックはハンドルを左右に回すワンタッチ開閉機構を採用しています。
同一価格帯のモーターツールに多い、ネジ式と比べビット取替のわずらわしさがありません。
この価格帯のハンドピースでは珍しい高級感のあふれるメタル仕上げです。
軸径が選択可能なスリーブコレットが付属しています。
Φ2.34ミリのスリーブコレットを外すとホームセンター等で販売されているΦ3.0ミリタイプも使用できますので、これ一つで様々な先端ビットに対応できます。
収納もコンパクト化が図られています。
電源本体のサイドに収納できますので、狭い机でスペースを取ることはありません。
使用頻度の高いビットは5本までなら本体に収納可能です。
先端ビット4本付きです。
モーターツールの価格と性能でお悩みの方は、本格的モーターツールの入門機としていかがでしょうか?
■セット内容
1.モーターハンドピース(リューター)
2.電源コントローラ
3.φ2.35変換用スリーブコレット
4.先端ビット 4本
■Φ3.0コレットチャック標準
■使用電源AC100V 50/60HZ
■回転数:0~20,000rpm
■トルク 2.3N・cm
■ハンドピース重量:160g 135L×26φD(mm)
■本体電源重量:880g 89W×135D×67H(mm)
(スジボリ堂 ウェブサイトより)