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「事実は小説より奇なり」日本陸軍が生んだ世界に類を見ない"航空母艦"の記録
日本陸軍は上海事変の戦訓により、大東亜戦争前から航空機を搭載する舟艇母船を建造・運用し、
やがてそれは大きく発展してついに航空母艦に類似する姿までに至った。
これがいわゆる陸軍空母である。
建造された当初のその主な目的は、上陸作戦にむけての各種舟艇の大量運搬、
そして作戦における迅速な発進、並びに航空支援の実施というものであった。
ところが、大東亜戦争が始まり、次第に敵潜水艦による輸送船舶の被害が増え始めると、
味方船団護衛へと目的を大きく変える。
本書は、日本陸軍が計画し建造した、航空機搭載舟艇母船「神州丸」、
同じく航空機搭載の丙型舟艇母船「あきつ丸」、戦時標準型M丙型船「熊野丸」、
特2TL型特殊油槽船「山汐丸」、そして海軍の特1TL型特殊油槽船「しまね丸」についてを調査し、まとめたものである。
(大日本絵画 ウェブサイトより)